久慈で荒木経惟さん写真展-展示作品、被災者へプレゼントも
久慈市文化会館アンバーホール(久慈市川崎町)で現在、写真家のアラーキーこと荒木経惟さんの特別企画展「花の写真を」が開催されている。
震災直後から、都内や自宅バルコニーなどで花の写真を撮り始めたという荒木さん。そのバルコニーは、亡き妻や愛猫との思い出の場所で、「緑色の植物が生え、花が咲くと、新しい命が生まれる気がする。被災地だってきっとそう」と感じてきた。
同館のエントランスホールに展示された作品は30点。鮮やかで生命力あふれる写真で、ホールを訪れる人の目を楽しませている。
同展は、これまでに盛岡市や宮城県石巻市、福島県いわき市を巡回し、展示後の写真は、仮設住宅などに住む被災者に贈られてきた。
写真を見た被災者からは「明るく元気になるような、勢いのある生きた花がそこにあった」「場がパッと明るくなりそう」などの感想が寄せられている。
開館時間は9時~18時。火曜日休館。観覧無料。5月31日まで。