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宮古市田老地区で津波犠牲者へ「鎮魂の祈り」-「希望」へ心つなぐ

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宮古市田老地区で津波犠牲者へ「鎮魂の祈り」-「希望」へ心つなぐ

手作りのハスの花を手に、ハンドベルの音色に聴き入る来場者

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 宮古市のグリーンピア三陸みやこアリーナ(宮古市田老向新田)で5月25日、東日本大震災の犠牲者を追悼するイベント「鎮魂の祈り」が開催された。多くの住民が来場し、犠牲者の魂へ祈りをささげた。

伸びやかな歌声を披露した臼沢みさきさん

 昨年7月に、市の景勝地である浄土ヶ浜で初開催された同イベント。2回目となる今回は、同市で最も被害の大きかった田老地区に場所を移して行われた。ステージは「鎮魂」「望郷」「希望」の3幕で構成。第1幕では、平泉の中尊寺釈尊住職らによる法要が厳かに執り行われ、来場した地域住民が静かに手を合わせ、犠牲者の冥福を祈った。

 2幕では、「津波太郎(田老)」と呼ばれ、これまで何度も津波被害に見舞われた、田老地区の歴史をスライドとともに紹介。地域芸能「田老太鼓」の演奏や、宮古北高校応援団によるエールも行われ、苦難に立ち向かう同地域の絆を再確認した。

 「希望」と題された第3幕は、青山学院女子短大生によるハンドベルの演奏が行われ、配られたスタッフ手作りのハスの花を胸に当て、優しい音色に耳を澄ます来場者の姿もみられた。

 イベントの最後には、大槌町の中学3年生で、昨年メジャーデビューを果たした歌手の臼沢みさきさんが登場。シングル曲「故郷~Blue Sky Homeland~」や「名前」など、伸びやかで澄んだ歌声で観客を魅了した。「一緒に頑張っていきましょう」の言葉に、会場からは大きな拍手が送られた。

 実行委員長の菅田正徳さんは「震災の悲しみをテーマに開催することには、複雑な気持ちもあったが、これを通じて、多くの人が気持ちを一つにしていくことができれば」と話した。

 震災で母親を亡くしたという来場者の女性は「来てよかった。みんな前向きに、少しずつでも前には進んでいると思う」と話した。

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