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山田町で「記憶の街」ワークショップ-町民が震災前の街を模型で復元

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山田町で「記憶の街」ワークショップ-町民が震災前の街を模型で復元

「見つけた!」震災前の街の模型に、自宅を見つけた来場者

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 山田町の中央コミュニティーセンター(山田町八幡町)と山田体育館(織笠)で3月14日から、住民らが参加しながら模型で震災前の街並みを復元する「記憶の街ワークショップ in 山田町」が行われている。

 名古屋市立大学大学院の芸術工学科の学生らが中心となって実施。震災前の同町の街並みを白い模型で復元し、来た町民に建物の名前や思い出の場所にフラッグを立ててもらう。

 街の模型は、地図やGoogle earthを頼りに制作。同町を12ブロックに分け、1メートル四方の台に、1軒ずつ発泡スチロールで建物を再現した。学生が町民から細かくヒアリングしながら、建物の名前や「桜がきれいな場所」「馬のトレーニングコース」「津波の到達地点」など、一本一本フラッグを立てていく。個人の家や商店は、屋根の色などを町民自らが着色し、「記憶の街」を再現する。陸地だけでなく、地元漁師からの声を元に、海に浮かぶ養殖イカダも再現された。

 会場にはひっきりなしに町民が訪れる。自宅や思い出の場所を見つけては「ここはイチョウの並木道だった」「ここで買い物した」など、思い出話に花が咲く。中には、経営する理髪店の模型を着色しながら「店の前にあった床屋のサインポールも作ってほしい」という要望も。すぐに応じた学生が、小さなサインポールを制作し、模型の店舗前に添えていた。

 「写真よりも3D映像よりも、模型は街並みに入り込める」と話すのは、名古屋市立大学大学院の望月大地さん。「住民が、震災前の街並みを見て喜んでくれることもうれしいが、この模型が今後の防災や都市計画を考える際に役立てば」と話す。

 来場した同町の女性は「素晴らしいものを作っていただいた」と感謝しながら「山沿いにある自宅から、以前は建物があって見えなかった海が、今は一望できる」と、震災で変わり果てた街並みの様子を語った。

 同ワークショップは、3月20日まで山田体育館で開催。その後、県内で展覧会を開いた後、模型は同町に寄贈される。

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