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気仙沼で海上慰霊祭-遺族ら100人が定期船から犠牲者を供養

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気仙沼で海上慰霊祭-遺族ら100人が定期船から犠牲者を供養

散花(さんげ)し、家族が犠牲になった海を見つめる人々

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 東日本大震災の犠牲者を供養する「海上慰霊祭」が3月11日、気仙沼市・岩井崎沖の洋上で行われ、市民を中心とした遺族ら約100人が参加した。

孫の写真を手に祈りをささげる男性

 同慰霊祭は気仙沼と大島を結ぶ定期船を運航する「大島汽船」の呼び掛けに真言宗智山派(ちさんは)光明寺、気仙沼大島観光協会が協力して実現した。

 同社所有の旅客船「海来(みらい)」が、気仙沼湾外洋の岩井崎沖に停船すると、真言宗智山派の僧侶8人による慰霊法要が行われた。その後、2階デッキに出た遺族らが海に向かって花や故人が好きだった飲み物、供養のための加持土砂(かじどしゃ)と呼ばれる砂をまき、亡くなった家族や親せきをしのんでいた。

 震災による津波で両親と妹を亡くした市内の女性は、「父の好きだった日本酒、母にはお茶、妹にはチューハイを捧げた。常に胸に穴が開いたような寂しさもあるが、残された私たちが仲良く元気に生きていくのが最大の供養だと思って毎日を過ごしている」と話していた。

 大島汽船の白幡昇一社長は「この船は、津波で100メートルほど陸に上がった船を海に戻したもの。当社の船7隻は全て被災し、多くの支援のおかげで震災直後の3月末から運行を再開した。去年11月からは自社の船で運行を再開し、支援してくれた人たちの恩に報いるにはと考え、定期船を運航する会社だからこそできる海上慰霊祭を行った」とし、来年以降も続けたいとしている。

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