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山田町で「震災語り部ガイド」ツアー開始-震災の教訓、復興の様子など伝える

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山田町で「震災語り部ガイド」ツアー開始-震災の教訓、復興の様子など伝える

一般町民の語り部が、震災発生時にいた場所で当時の様子を伝える

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 山田町の飲食店や商店など21事業主で構成する「新生やまだ商店街協同組合」(山田町八幡町、TEL 0193-77-3732)が1月11日、震災発生時の様子と現状を語りながら街を案内する「語り部ガイド」ツアーの受け入れを開始した。

公募で選ばれた語り部

「バリバリという大きな音と土ぼこりを上げて、6メートルの堤防を、真っ黒い波が越えて来た」「沖合にあるカキの養殖棚が、自動車のような速さで街まで流れていった」

 海の見える高台で震災発生当時の様子を語るのは、公募で選ばれた同町民の語り部・大川ヒメ子さん。自宅があった場所や、走って逃げたという高台の林道を指し示しながら話す大川さんの体験談に、参加者は真剣に耳を傾ける。

 第1波の後、自宅に戻った大川さんの夫は、第2波が襲来した際、逃げ込んだ屋根裏ごと流され、大けがを負った。幸い命に別条はなかったが、がれきの下から助け出された直後、夫は気を失ったという。大川さんは、家に戻ろうとする夫を止めなかったことを、今でも後悔していると話し、「大きな地震が来たら、自分一人でもとにかく逃げる。絶対に海の方に戻ってはいけない」と締めくくった。

 一行はその後、山田町役場、御蔵山、魚市場に移動。同組合スタッフの語り部が、訪れる場所ごとに当時の写真を見せながら、津波の後に発生した火災の様子などを伝えた。参加者は、熱心に話を聞きながら、復興に向かう現在の町の姿を目に焼き付けた。

 参加した岩手大学大学院生の田村拓也さんは「町の様子を見ながら、経験者から聞く話に衝撃を受けた。大変な思いをしながらも、人々に感謝する気持ちを忘れずに前に進む山田町民の強さを感じた」と話す。

 同ツアーは3種類のコースを設けている。上記のコースを巡る「被災ガイド」(3時間まで3,000円)、タクシーに乗りながら町内を巡る「語り部タクシー」(1時間4,700円)、食事をしながら話を聞く「語り部飲食店」(30分1,000円)。いずれも1週間前までに同組合へ要予約。

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