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宮古の商店街で商売繁盛祈り「門打ち」-歴史ある黒森神楽が町内練り歩き

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宮古の商店街で商売繁盛祈り「門打ち」-歴史ある黒森神楽が町内練り歩き

末広町商店街の店先で、商売繁盛を祈り門打ちを行う黒森神楽

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 宮古市の末広町商店街で1月6日、同市の郷土芸能「黒森神楽」による門打ち(かどうち)が行われ、約10軒の店先で「権現舞」が舞い、商売繁盛を祈った。

こんなに大きくなりました

 門打ちは、新米とお神酒が供えられた店先や玄関前で行われる、厄よけや商売繁盛を祈る神事(地域によっては「門付け」(かどづけ)とも言う)。この日は、羽織はかま姿の神楽衆が、笛やかねの音色を響かせ、同商店街の交流スペース「りあす亭」前に始まり、商店街を練り歩いた。各店先では、扇を持った舞い手による「ショシャ舞」に続いて、2人の舞い手が権現様(獅子頭)を持ち「権現舞」が舞われる。その後、店主らは権現様に頭や肩をかんでもらう「身固め」を受け、無病息災を祈った。

 店先で門打ちを受けた、同町の酒販売店「山清商店」の店主・山崎幸穂さんは「20年近く、毎年来ていただいている。宮古市の復興が進んで、みんなの住まいも安定し、観光客がたくさん訪れてくれるように祈った」と話す。

 また、山崎さんは10年以上前の写真パネルを見せ「小さなころ、抱っこされて身固めを受けた子が、こんなに大きくなりました」と中学生になった友裕くんを紹介。神楽衆や地域住民らが笑顔に沸き、写真と同じように身固めを受けるというほほ笑ましい場面も見られた。

 黒森神楽は、800年以上の歴史を持つ同市黒森神社(宮古市山口)を拠点とする郷土芸能で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。毎年、正月には、神社の神霊を獅子頭に移した権現様が、各地の集落を回り、個人宅や商店の前で権現舞などを舞う門打ちを行う。

 同神楽は、全国的にも珍しい巡業を行う神楽として知られている。1月から3月ごろまで、宮古市を起点に北の久慈市まで各地を回る「北廻り」と、逆に南の釜石・遠野方面を回る「南廻り」を1年ごとに行う。今年は南廻りの年で、週末ごとに沿岸南部の各地を訪れる予定。

 同神楽の畠山俊良さんは「各地を巡ると震災の被害の跡がまだ残っているが、人々の気持ちを明るくし、心から復興を祈願したい」と話す。

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