天気予報

22

12

みん経トピックス

「岩手芸術祭」巡回美術展大船渡の夢商店街が1周年

陸前高田の「奇跡の一本松」根を掘り出し-防腐処理、保存へ

  • 0
陸前高田の「奇跡の一本松」根を掘り出し-防腐処理、保存へ

クレーンでつり上げられ、トラックに積み込まれる一本松の主根

写真を拡大 地図を拡大

 震災を乗り越えた陸前高田の「奇跡の一本松」の根を保存するための掘り出し作業が12月3日に始まり、同6日に主根(しゅこん)が掘り出された。

 今年5月に枯死が確認され、9月にモニュメントとして保存するために伐採された一本松。根は掘り出した後に防腐処理され、保存される。市は展示を検討しているが、時期や場所などは決まっていない。

 一本松の根は深さ約1.6メートル、約13メートルにわたって広がっており、3日からの作業は根の周りの土を重機やスコップで取ることから始まった。およそ70数カ所で枝根を切り取り、主根を縦2.5メートル、横5メートル、高さ1.8メートルのサイズに切断し、クレーンでトラックに積み込んだ。搬出後は県内の業者が乾燥、防腐処理を行い、保管する。

 2日間にわたって作業を見守った「高田松原を守る会」の鈴木善久会長は「1896(明治29)年の大津波から4度の大津波に耐えただけあって、頑丈な根を四方八方に張っていた。何事も基礎が大切だと感じた」と話し、今の政治について「震災からの復興や国の立て直しなど、政治家も一本松に学んでほしい」とチクリ。

 幹部分は、すでに芯のくりぬき作業が終了し、滋賀県で防腐処理が行われている。枝部分は神奈川県で型取りが進み、2月末にはモニュメントとして元の場所に設置される予定。総工費は約1億5,000万。費用は7月から募金活動をする「奇跡の一本松保存基金」で賄う。募金額は12月3日現在で6,054万円の寄付。

グローバルフォトニュース