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宮古で看板のないラーメン店「一竜」、1年7カ月ぶりに復活

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宮古で看板のないラーメン店「一竜」、1年7カ月ぶりに復活

メニューはあっさり味の「三陸中華そば」のみ

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 宮古市のラーメン店「一竜」(宮古市築地)が10月25日、震災から1年7カ月ぶりに復活した。

 震災前と同じ場所で再開した同店のメニューは「三陸中華そば」の1種類のみ。大・中・小と選べるラーメンは、鶏ガラと煮干しなどから取ったスープで、あっさり味のしょうゆベースだ。鶏ガラは特注の放し飼いの鶏を使用し、さっぱりとした中にもコクがあるのが特徴。香ばしく柔らかいチャーシューと岩のりの風味がアクセントになっている。

 震災以前は、近隣企業の若い人向けにスープにとんこつを多く使っていたが、再開を機に、店の周りにある仮設住宅に暮らすお年寄りでも食べやすいよう、あっさり味に改良。自身も仮設住宅に暮らす店主・茂原勇一さんは「ほそぼそとでも、地域の人に長く親しまれるラーメンを提供しよう」という思いを込めた。

 同店は近隣の企業や住民を顧客とし、看板も出さずにひっそりと30年間営業してきた、いわば知る人ぞ知る地元の名店。自家製麺と手作りチャーシューが人気だったが、昨年の震災で店舗は全壊。再建までに1年7カ月を要した。

 「震災直後は打ちひしがれ、廃業も考えたが、店のファンから再開を望む声をもらい、情熱がよみがえった」と茂原さん。ひっそりと宣伝もせずに再開したが、すでにかつての常連客や近隣住民がひっきりなしに来店しているという。

 「電話もないし、看板も出さない。来てくれたお客さん一人一人に満足してもらえるよう、これからもマイペースでやっていく」と話している。

 4人席2つ、小上がり1つ、カウンター4席の小さな同店は、ランチタイムのみの営業で、麺がなくなり次第、営業終了となる。

 営業時間は11時~15時。月曜定休。

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