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海洋熟成酒で地域振興 陸前高田の企業が洋上体験会を実施

海洋熟成酒で地域振興 陸前高田の企業が洋上体験会を実施

洋食カゴに詰めた酒を、養殖いかだから海に沈める作業を見守る参加者ら

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 地域資源の掘り起こしをビジネス化する「ぶらり気仙」(陸前高田市小友町)は5月13日、同社が昨年から取り組む「海洋熟成酒」の見学体験ツアーを陸前高田市の広田湾の洋上で実施した。

 地元の酒造会社が作る日本酒とワインを瓶ごと海中に沈めて「熟成」させ、味をまろやかにすることで市場価値を引き上げようという取り組み。この日、同事業に関心を寄せる約30人が市内外から訪れ、事業の説明を受けながら、酒を海中に沈める様子を見学しながら、数カ月後に引き上げる酒に地域振興への期待を込めた。

 同社代表の鍛治川直広さんによると、海洋熟成酒の取り組みは伊豆や沖縄など国内でおよそ10カ所で行われており、地域資源に価値を与える事例として注目を浴びているという。

 ぶらり気仙では、昨年秋に日本酒を24本、今年4月に12本、そして5月に24本、さらに今回48本(いずれも瓶)を海中に沈め、現在計108本を熟成中という。

 「洞窟などで行われる蔵熟成に比べて、海中だと波の適度な揺れが熟成を10倍早められるという研究結果もある」と鍛治川さん。「今回は4カ月間熟成するが、6カ月、1年と期間を延ばすことで、どのような違いが出るか、さらに研究を重ねていきたい」と話す。事業収益は熟成酒の販売とこれを活用した観光コンテンツ化の2本柱とし、特に「市内への経済効果の創出を打ち出していきたい」と意気込みを見せる。

 同日沈めた酒は今年秋に引き上げ、市内だけでなく、盛岡市や仙台市でも試飲会などイベントを開くことで、認知を高めていくという。

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