南三陸町「かがり火まつり」開催迫る-三河手筒花火で晩夏に彩り
南三陸町の南三陸さんさん商店街隣の特設会場(南三陸町志津川)で8月30日、「八幡川かがり火まつり福興市」が開催される。
震災前から町民に親しまれてきた「かがり火まつり」。「かがり火」は、同町の上山八幡宮から受けた御神火を子どもたちが運び、高さ約2メートルの鉄製の灯籠、約40本にともす。地面に並べられる多くのキャンドルとともに、夏の夜を幻想的に照らし出す同町の夏の風物詩で、震災後からは福興市と併せて開催する。
今年の目玉は愛知県「三河手筒花火」の打ち上げ。震災直後から復興支援で同町をサポートし続けている愛知県の好意で同町では初めて披露される。
ステージでは郷土芸能やライブのほか「浴衣コンテスト」も初開催。女性・男性・カップル部門で審査し、参加者全員にプロが撮影した写真を、グランプリ受賞者には特別賞品を用意する。参加者には浴衣の無料着付けやヘアアレンジとポイントメークを割引料金で受けられる特典も付く。
同町観光協会の伊藤聡さんは「当町に古くからある伝統の祭りを、今後も長く続けていけるようにしたい」と話す。
開催時間は13時~20時30分。かがり火の点灯は19時~、三河手筒花火は20時~。